実はアルツハイマー型認知症の特効薬は既に存在していた【認知症テスト・初期症状・予防】
いきなりですが、この三つの単語を覚えてください
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口に出してみると、覚えやすいかもしれません
認知症の一つの原因であるアルツハイマー病を治す薬が既に存在していたということをご存知でしょうか
アルツハイマー病の原因となる、脳にできる老人斑をつくり出すアミロイドβタンパク質に対するワクチン療法が実験されていたことがあるのです
ワクチンによって、アミロイドβタンパク質が脳にたまらないようにするというものでした
マウスによる実験では上手くいったので、人を使った臨床実験に入りました
薬の安全性を確認する第一段階は問題なく進みましたが、第二段階のときに少し多めの薬を投与したところ、フランスで実験に参加していた九十七人のうち二人が、不幸にも亡くなってしまったのです
これによって、危険性が発覚し、臨床実験は全面的に中止となりました
しかし、実験の後、亡くなった被験者の脳を解剖したところ、アルツハイマー病自体は治っていたのです。ワクチンの副作用によって死亡事故(脳炎)が起こってしまいましたが、アルツハイマー病を治すワクチンは既にできているのです
認知症は、早期発見をすることが大事です
認知症の原因はさまざまですが、原因によっては、薬や治療で進行を遅らせたり、手術で症状改善が可能なものです
なので、まわりの人が初期症状に気付いてあげることが何より大事なわけです
診断が遅れれば遅れるほど、治療効果が薄れ症状が深刻化してしまいます
いっしょに暮らしている家族が、独居であれば近所の住民が、高齢者の異常に早く気付いてあげることで、認知症の進行を食い止め、回復の可能性を高めることができるのです
身近な人が認知症ではないかと疑っても、それを本人には言いづらいですね。認知症かもしれないと言われると、本人は「自分が認知症じゃない!」と認めたがらないものです。なので、認知症単独の検査ではなく、ほかの検査といっしょに認知症検査もすすめることで抵抗感が薄れると思います
認知症は、早期発見、早期治療が大事
では、認知症の初期症状について知っておく必要がありますね
認知症の初期症状
・物忘れが多くなる
・怒りっぽくなる
・家に帰れなくなり徘徊してしまう
・同じことを何度も言う
・片付けができなくなる
・物盗られ妄想が出るようになる
・今まで熱心に打ち込んでいた趣味に対して急に興味を失う
・服装に気を使わなくなる
それから、前の記事でも書きましたが、嗅覚が鈍くなるのも、認知症の初期症状の一つです
では、認知症予防には何が効果的でしょうか
睡眠不足が続くと、動脈硬化から認知症になる恐れがある(睡眠不足の人は、睡眠をしっかりとっている人より、五倍もアルツハイマー型認知症になりやすいというデータもある)ので、睡眠はしっかりとるようにしましょう
音読は、前頭葉の一部を活性化することが分かっています
計算問題を解くことも、認知症予防や前頭葉機能の向上に効果があります
恋愛感情を持つことも、認知症対策の一つです
それから、笑うことも、認知症予防に効果があります
前に書いた記事で、認知症対策として麻雀、オセロ、囲碁、将棋をおすすめしましたが、実は、これらの知的ゲームの認知症対策の効果をさらに高める方法があります。それが賭け事です
賭けるものがあることで、脳はいつも以上に活性化するのです
しかし、金銭をかけるのは法律的によくないことなので、法的には問題ない程度の罰ゲームを賭けての勝負にすると、ふつうにやるよりも頭を働かせることができ、認知症対策としての効果も高まるでしょう
脳に刺激を与えることこそが、一番の認知症対策です
刺激のない毎日、退屈な日々が最大の敵です
日々の食事で出来る認知症対策
三つ、認知症予防のために大事な栄養を紹介します
まず一つ目は、ビタミンDです
ビタミンDを多く摂取したことによって認知症発症リスクが25パーセント減少したという研究結果があります
ビタミンDを多く含む食品:しらす干し、かわはぎ、サケ、ニシン、きくらげ、しいたけ、まいたけ、卵黄など
二つ目は、DHAです
脳の機能を高める力があり、六十五歳から九十四歳までの人を対象に行った調査では、DHAをもっともたくさん消費したグループの人たちのアルツハイマー病発症リスクが60%も減少していました
実は、このDHAを自然界でもっとも含んでいるのは、人間の母乳です
だからこそ、母乳で育てるのが大事だと言われるんですね
ビタミンDにしてもDHAにしても、魚に多く含まれていることがわかりますね
認知症対策には、魚を積極的にとる食生活が重要です
三つめは、ターメリック(ウコン)です
ショウガ科に属する香辛料であるターメリック(ウコン)の有効成分クルクミンは、脳に対する抗炎症性や、抗酸化作用を持つことで知られ、脳に新しい神経細胞(ニューロン)をつくるために重要な役割を果たすBDNFというたんぱく質を増加させることができます
では、最後に問題です
最初に覚えてくださいと言った三つの単語、今思い出せますか?
正解かどうかは、記事の冒頭でチェックしてみてください
この無関係な単語三つを覚えれるかどうかというチェックは、長谷川式認知症スケールといって、医師の長谷川和夫が作成した認知症の簡易チェックの一つです
単語を三つ覚えていたならOKです。何も問題ありません
二個以下だった場合は、ちょっと心配かもしれません