思い込みの力があなたの人生を変える【思い込みの力の凄まじさ】~一マイル競走のランナーが四分の壁を破る時~
思い込みの力があなたの人生を変える
自己啓発本のタイトルみたいですが、実際問題、思い込みの力は馬鹿にできません
思い込みの力こそが成功と失敗を分けるという話、「四分の壁」の話を紹介したいと思います
私この話が好きなので、たくさんの人に知ってもらいたいです
一マイル競争という欧米を中心に人気のあった中距離走で、だれも達成できないと言われた記録がありました。
選手たちが懸命に走っても、どうしても四分を切って走ることができないのです。
すぐれたランナーたちがいくら挑戦しても、何十年もの間、一マイルを四分以内で走ることはできず、「四分の壁」を破ることは、「エベレスト登頂よりも難しい」「人間の運動能力では絶対に無理だ」とさえ言われていました
しかし、その難攻不落の壁も、ついに破られる時が来ました
その大偉業を成し遂げたのは、ロジャー・バニスターというイギリスの医学生でした。
彼は、チームメイトの協力を得て、科学的トレーニングと不屈の信念によって、1954年に、絶対に破ることができないと多くの人から言われていた「四分の壁」を破ってみせ、世界を驚愕させたのです
何十年も、一マイル(1609m)四分の壁は崩されることなく、選手たちの前にありました
しかし、ロジャー・バニスターという医学生が、科学的なトレーニングと、壁を絶対に打ち破るという意志によってその挑戦を成功させたことをきっかけに、これまでの陸上界では考えられなかったことが起こりました
ロジャー・バニスターが四分の壁を破ると、その後さらに信じられないことが起こりました
それから一年の間に、二十三人もの選手が、四分の壁を破ってみせたのです
今まで絶対に破ることができないといわれていた四分の壁はいったいなんだったんだと、だれもがおもう結果でした
この結果を招いたのは、決して運動能力の飛躍的向上などではありませんでした
二十三人がロジャー・バニスターに続いて、次々に四分の壁を破ることができたのは、これまで「できない」と思い込んでいた彼らが、ロジャー・バニスターの成功によって、「できる!」と思い込めるようになったからなのです
プラシーボ効果は、「自分が飲んでいる薬は本物だ」と思い込むことで、「偽物」の薬を「本物」に変えます
一マイル競争四分の壁でも、同じように、思い込みの力によって、大きな違いが生まれるのだということを明らかにしました
一人の偉大なランナーが必死な走りで「一マイル走を四分で走れる人間などいるはずがない」という定説を打ち砕いてくれたからこそ、みんなに四分の壁は思い込みに過ぎなかったんだと知らせることができたのです
そして、それまで強く信じられていた、「四分の壁」という思い込みの呪縛から解かれたことで、ほかのランナーたちも「壁を越えるのは無理じゃない」「同じ人間にできるんだ」と勇気を得て、それまで誰も達成できなかったのがうそのように、次々と達成者が現れたのです
人間の力で出来るのに、自分の思い込みで自分の力を制限してしまい、自分自身で達成を不可能にしていたのです
思い込みの力とは、それほどまでに大きいのです
この凄まじい思い込みの力がマイナスに働くと最悪で、被害妄想を強くするなどして、善良な周囲の人々全員を敵に変えてしまいます
マイナスの自己暗示をかけるということを人はしてしまいがちなものです
そして、その異常性やもったいなさに、本人は気付けないのです
「四分の壁」の話から分かるのは、自分にはできないと思い込んで自分の可能性を狭めている人が、トップアスリートにすらたくさんいたということです
自分の力を過小評価して成功を投げ出すことがどれほどもったいないことかを教えてくれる、この四分の壁の話が私は好きです
この四分の壁の話は、人間は考え方を変え、思い込みをマイナスからプラスに変えれば、今まで不可能に思えていたことだって実現可能だという、希望に満ちた話だから私は好きなのです。自分の可能性を信じられるポジティブな話だから忘れたくないのです