膝の痛みの原因【成長痛・ジャンパー膝・O脚X脚・関節軟骨のすり減り】

お盆休みや正月休みで親戚が集まると、伯父さん伯母さんおじいちゃんおばあちゃんが口々に言います「膝が痛い」と

年を重ねると人は、ひざの痛みに苦しめられるのが約束されているようです

膝が痛くなると、歩くのもままならなくなるのでつらいですよね

そこで今回は、痛みをもたらすひざのトラブルについてまとめます

 

オスグッド・シュラッター病

成長痛と呼ばれることもある、スポーツをする成長期の子供に多く見られるひざのトラブル。

急激な骨の成長に、筋や腱の成長が追いつかないために、腱と骨の付着部に負担がかかり、膝下に痛みが出る障害です

成長のスピードが落ちてくると痛みは自然とおさまりますが、ひどい場合は骨が剥がれてしまい、剥離骨折を起こすこともあります

成長期にある子供は、通常の状態でも膝に負担がかかっているので、運動中に膝下の痛みを感じた場合、無理をするのは禁物です

膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝

バレーボール選手やバスケットボール選手、走り幅跳び走り高跳びといった陸上競技者など、飛び跳ねることの多いスポーツ選手に多く見られるひざのトラブル。

歩くとき、人は体重の3~5倍の負担を膝にかけているそうです

歩くのに比べ、走るのは10倍の負担だと言われています

そしてさらに、走ることより数倍膝に負担をかけるのがジャンプ動作で、特に着地時に膝を傷めやすいです

体格がいい人ほど、膝にかかる負担も大きくなるので、肥満は膝の痛みを招きやすいですし、バレーボール選手やバスケットボール選手のような大柄なジャンプスポーツ選手は、膝の痛みに苦しみやすいです

ジャンプの繰り返しによって膝に負担がかかり、膝蓋靭帯や大腿四頭筋を傷めてしまいます

 

O脚やX脚が原因の膝の痛み

生活習慣によって生まれた体のゆがみが、膝に痛みをもたらします

O脚の場合は、膝の内側が痛くなり、X脚の場合は、膝の外側が痛くなります

変形性膝関節症(関節軟骨のすり減りが原因の膝の痛み)

親戚の伯父さん伯母さんおじいちゃんおばあちゃんの膝痛の原因は、おそらくこれでしょう

中高年の膝の痛みの大多数は、この変形性膝関節症によるものです

ひざの関節軟骨に限らず、軟骨は日々の暮らしで磨り減ってしまいます

関節軟骨は、骨と骨とが直接当たらないように、クッションの役割を果たしています

関節軟骨には神経が通っていないため関節軟骨そのものは痛みませんが、関節軟骨のまわりには神経が集中しているため、関節軟骨のすり減りなど膝関節のちょっとした異常でも敏感に反応し、痛みを感じやすいようになっているのです

変形性膝関節症は、関節軟骨のすり減りによって痛みが出るために、歩くのを控えるようになり、その結果太ももの筋肉が衰えるため、膝の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなり、膝に負担がかかりやすくなって痛みも増す、という悪循環に陥りやすいのです

 

 膝の痛みの原因はさまざまなので、病院で診断してもらって、自分に合った対処法を教えてもらう必要があります

膝サポーター を使うのも一つの手です

膝に無理をさせない、労わりの気持ちを持つことは、立ったり歩いたりといった当たり前の生活を保つために大事なことです