人間に餌付けされた猿に奇形児が増えたという話【残留農薬の悪影響】

野生のニホンザルに人間が餌付けをしたことによって、ニホンザルの奇形児発生率が急上昇したという話をご存知でしょうか

 

それまで自然界の食べ物を食べていたニホンザルに奇形児が生まれる確率はごく小さく、1パーセント未満でした

ところが、人間が餌付けするようになってから、年平均15パーセントという高さにまで、奇形児発生率が高まりました

手や足や指を欠損した状態で生まれてくる猿が、急激に増えたのです

この原因は、ニホンザルに与えるエサの残留農薬ではないかと考えられています

ヘプタクロールなどの有機塩素系農薬が、奇形で生まれてきたニホンザルの体内に、高倍率で残留していることが確認されています

ヘプタクロールなどの有機塩素系農薬はすでに日本では使用が禁止されています

では、なぜ日本で暮らす猿の体内に、その禁止農薬が入るのでしょうか

 

それは、日本で使用が禁止されている農薬を、その農薬を禁止していない発展途上国に輸出しているからです

そして、日本で禁止されている農薬を使って発展途上国で生産された農作物を、食料自給率の低い日本が輸入することによって、結果として、日本での使用が禁じられている農薬が、残留農薬として農作物に残った状態で戻ってくるんです

これを、「ブーメラン現象」といいます

日本から投げられたブーメランが帰って来て、ニホンザルに直撃し、奇形児発生率の上昇という悲劇を生んでいるのです

当然ながら、人間も、猿ほどではないですが、影響を受けています

 

猿は人間と近い存在でありながら、猿のほうが人間よりも残留農薬の影響を受けやすいのはなぜでしょうか?

それは、猿は人間よりも世代交代が早いために、遺伝毒性の発現のペースも早くなるためです

 

つまり、早いか遅いかの違いがあるだけで、残留農薬は、人間の体にも悪影響を与えるのです

しかもその悪影響は、現世代よりも、次の世代を担う子供たちほど、受けやすいものなのです