恋愛に使える心理学【男心女心】【惚れさせる】⑥パーソナルスペース~好きな人との距離感について~

人には、パーソナルスペースといって、それぞれにテリトリーを持っています

この縄張りを侵されると、人は不快感を覚えます

 

親しい人なら許せても、見ず知らずの人がこのテリトリーに入り込んでくると、「ケンカ売ってんのか」という腹立たしい気持ちになります

満員電車に乗ることが不快極まりないのは、このパーソナルスペースを赤の他人たちにとことん侵害されてしまう状況だからで、混雑する場でイライラしてしまうのは人として当然なわけです

相手によっても、このパーソナルスペースの広さは変わってきます

この人なら至近距離でもだいじょうぶという場合もあれば、この人にはこれ以上近寄ってほしくないと思うこともあります

相手をどれだけ信頼しているかによって、距離の取り方は変わってくるわけです

近ければ近いほど、心も近付いていると考えていいわけです

 

体の距離=心の距離なので、相手に不快感を覚えさせることなく距離を詰めることで、仲を深めることができるわけです

ザイアンスの法則といって、人の心は、繰り返し接することで好感を抱きやすくなるようになっています。そのため、遠距離恋愛で体の距離が離れ接する機会が減れば、親密度が低下して心の距離が離れてしまうのは、必然といえます

なんにせよ、仲良くなるためには距離感が大事だということです

モテる人がすごいのは、こういう知識がなかったとしても、感覚でベストな選択をしていることで、異性相手の距離の取り方が抜群に上手いんですよね

だから警戒させたりイラつかせたりすることがなく、好感をもたれるわけです

 

パーソナルスペースを恋愛に活用し、友人から恋人に発展させる方法としておすすめなのが、クラブやライブハウスやゲームセンターなど、まわりの音が大きくて顔を寄せ合わせないと会話ができない場所にいっしょに行くことです。

そういうまわりがやかましいところなら、会話をするために、警戒されることなく自然に顔を近付けることができるので、相手に違和感や不快感を覚えさせることなく、友人の距離から恋人の距離に発展させることができます

それから、比較的静かなところでも、パーソナルスペースを狭めるのにおすすめの場所があります

それは、本屋さんです

本屋さんにいっしょに行って、相手が興味ありそうな雑誌などを手に取るのです

そして、相手が興味を持ちそうなページを開いて、「ほら、これ見て」といって招き寄せるのです

そして、いっしょに雑誌を見ることで、顔を接近させ、友人の距離から恋人の距離へとランクアップさせることができます

 

逆でもいいですよ

あなたが好きな相手が本を読んでいたら、「なに読んでるの?」と訊いて、のぞき込むんです。そうすれば、ごく自然に、顔を近付けることができます

 

本を利用するこのテクニックは、喫茶店とか自宅とかでも使えますよね

チャンスを見つけ次第、ぜひ使ってみてください

恋人の距離にスムーズに侵入できます

最後にもう一つ。

人には、潜在的なものですが、人体でもっとも大事な心臓を守ろうとする意識があるといいます

そのため、人に横から話しかけるときは、その人の左側から話しかけると、心臓を守ろうという潜在的意識が働くために、警戒されやすいのです

なので、まだあまり親しくなく、これから親しくなりたいと思っている相手に横から話しかけるときは、その人の右側から話しかけたほうが警戒心を抱かせづらいということを覚えておくと、損はないと思います

では、良い休日をお過ごしください

恋愛に使える心理学【男心女心】【惚れさせる】⑤自己開示と返報性の原理~自分をありのままさらけ出すことの重大な意味とお返ししたくなる心理~

自己開示とは、自分についての情報を、嘘偽りなくありのままに他者に伝えることです

この自己開示は、どんな意味を持つでしょうか?

最大の効果は、この自己開示をすることによって、まわりの人から好感を持ってもらえるということです

 

自分を飾ろうとしない、素直にぶっちゃけられる人って、すごく魅力的ですよね

本心を隠したり秘密をたくさん持つ人よりも、自分をさらけ出して失敗談を笑って話せる人のほうが人気を得やすいというのは、納得できると思います。人気者は、プライベートのことをよく話して、隠し事はほとんどないですよね。人生の汚点や恥部も、平気で笑い話にできるタフさがあり、そのためにまわりから好かれます

秘密ばかりの人は信用されず、オープンにしてる人のほうが好意を抱いてもらいやすいというのは、人間関係で悩みを持つ人に知っておいてほしいことですね

なにより、自分をありのままさらけ出すことが、本人にとっても気持ちいいことなんですよね。隠し事がたくさんあると、精神的に疲弊してしまいますよね

 

返報性の原理というのも、人間関係の基本ともいえる大事なことです

一言でいえば、良いことをしてもらえると、その人にお返しをしたくなる心理です

 

身近な例で言うと、スーパーの試食コーナーで食べさせてもらえると、お返しに買ってあげたくなりますよね

無料サンプルで試させてもらうと、買ってあげたくなりますね

お隣さんにお裾分けしてもらったら、自分もしてあげたくなりますよね

誕生日を祝ってもらい友人からプレゼントをもらえば、その友人の誕生日にこちらも祝ってあげたくなりますね

はてなブログで言うなら、自分のブログを見てくれてはてなスターをつけてくれた人にはお返しをしたくなる心理、といったところでしょうか

純粋な好意に対しては、人間だれだってお返ししたくなるものだと思います

この返報性の原理は、マイナスにも働きます

いやなことをされて復讐したくなるのも、返報性の原理ですね

人生を振り返ってみると、あれもこれも返報性の原理だったなぁという実感が大きいです。善意は善意で返ってきましたし、悪意は悪意で返ってきました

 

自己開示に関しても、この返報性の原理は当てはまります

あなたが自分を包み隠さずありのままに話すことで、受け手の側にも(こんなにいろいろ話してくれたんだから、自分のことを話さなきゃ)という心理が働き、相手も自分のことを話してくれ、会話が活発になるんです

自分が腹を割って話すことで、返報性の原理が働き、相手も腹を割って話してくれるわけです

 

そして、自己開示のなかで相手への好意をさりげなく示すことで、相手もあなたに好意を持ってくれるのです。

自己開示にしても、好意にしても、返報性の原理は強力に働きます

押しつけがましいという失敗さえ犯さなければ、この返報性の原理は、恋愛にとてもよく使えます

 

相手に信頼してもらうには、先に相手を信頼して、自分をありのままさらけ出す必要があるということです

そうすることで、相手もこちらを信頼してくれ、打ち明け話をしてくれ、理解が深まり、関係性も深まって、多くのものを共有できる、得難い関係性を得ることができるんです

恋愛に使える心理学【男心女心】【惚れさせる】④クローズドクエスチョンよりオープンクエスチョンを使いましょう~話を長続きさせるコツ~

今回は、心理学というより、会話術ですね

会話が大事なのは至極当然ですね。言うまでもないと思います

恋愛はもちろん、人間関係すべてにおいてコミュニケーションは大事になり、会話を盛り上げ長続きさせることが、他者との仲を深め信頼関係を築くのには、どうしても必要となってきます

 

会話をするうえで多用するのが「質問」ですね

相手のことを理解するためにも、新しい知識を得るためにも、そしてなにより、会話を盛り上げ長続きさせるためにも、質問をするということは重要ですね

ですが、質問を相手にいくつもしているのに、すぐに話が終わってしまい、質問のネタが尽きて、沈黙状態になって気まずくなった経験ありませんか?

その原因は、クローズドクエスチョンを多用したことにあるんです

クローズドクエスチョンとは、質問された側がイエスかノーの二択で答えられる質問のことです。この質問では、「はい」か「いいえ」で終わってしまい、話が発展しませんね

では、どうすればいいでしょうか?

 

クローズドクエスチョンではなく、オープンクエスチョンを使えばいいんです

その名の通り、逆タイプの質問です

答えの幅が広くなる質問のことです

たとえば、「休みの日は何してるの?」といった質問ですね

これなら、クローズドクエスチョンと違って、相手がどう答えても、話を膨らますことができますし、デートの誘いにつなげることもできますね

オープンクエスチョンを使うことで、話が広がり、沈黙を撃退できるわけです

続いて、相槌の重要性について話したいと思います

こんな話をご存知ですか

主婦のグループを対象に、ある実験が行われました

相槌が会話に与える影響を調べる実験です

 

女性のグループを被験者に、聞き手が相槌を打つようにした場合と、聞き手が相槌を打たないようにした場合で対照実験をおこなったところ、相槌を打つ場合には、話は延々と続いたのに、相槌を打たなかった場合には、次第に話をしなくなってしまったといいます。聞き手が相槌を打たなくなったために、話をしたくなくなって誰も話さなくなったのです

相槌には話を引き出す効果があり、聞き手の態度こそが、会話を持続するか否かを決めていることが、この実験から分かりますね

話し上手な人もすごいですが、聞き上手な人だってすごいんです

話し上手に関しては、天性の才能だと思いますが、聞き上手に関しては、後天的な努力で身につけられると思います

 

料理で「さしすせそ」が基本のように、相槌でも「さしすせそ」が基本です

ということで、「さしすせその法則」を紹介します

 

さ・・・さすがですね

し・・・知らなかった

す・・・すごい!

せ・・・センスありますね

そ・・・そうなんですか!

サ行を多用して、相手の気分を良くしてさらに言葉を引き出し、会話が盛り上がるようにしていきましょう

逆に、ネガティブワードの「たちつてと」もあります

た・・・たいしたことないね

ち・・・ちがうでしょ

つ・・・つまらない

て・・・適当でいいよ

と・・・とんでもない

会話を終息させてしまうので、こちらは控えましょう

 

話題に困ったときは、「きどにたてかけし衣食住」を使うといいですよ。こちらも、頭文字をとったものです

 

き・・・気候や季節

ど・・・道楽。趣味のことですね

に・・・ニュース。時事ネタ

た・・・旅。これからする旅行やこれまでにした旅の話

て・・・テレビの話

か・・・家庭・家族

け・・・健康の話

し・・・仕事の話

衣・・・ファッション

食・・・食事・食生活

住・・・家の話

 

私も社会人になって、会話の大事さを痛感する毎日です

会話が上手くいくと、親近感がわいて関係性がグッと深まりますよね

会話を制するものが人間関係を制するといっても過言ではありません

人間関係が上手くいき悩みがなくなると、人生が楽しくなります

オープンクエスチョンや相槌を使って、楽しい会話を実現しましょう

恋愛に使える心理学【男心女心】【惚れさせる】③バーナム効果~そう言われるとそんな気がしてくる~

血液型性格分析ってありますよね。友人の何人かも、血液型で性格が決まると信じ込んでいます。血液型性格分析が、どうしても私は受け入れがたいです

A型は神経質、B型は自己中心的、O型はおおざっぱ・・・

そんなふうにして、血液型で性格を決めつけて、勝手に納得しようとする人が少なくありません

そして、ブラッドタイプ・ハラスメントが横行するわけです

 

でも、よく考えてみてください。

①神経質にならない人がこの世にいますか?

②自己中心的な面を持たない人間なんているんですか?

③おおざっぱなところがない人が存在するんですか?

①いない②いない③するわけがない

よく考えてみればどれも、だれの性格にだって当てはまる特徴じゃないですか

これこそが、バーナム効果です

適当な性格分析でも、言われると当たっているような気がしてくることを言います

バーナム効果を上手く使うと、人から強く信頼されます

あまりいい例じゃないですけど、前に、女性タレントが占い師に洗脳されているなんてニュースがありましたけど、あれも、占い師がバーナム効果を悪用して信頼を勝ち取って懐に入ったんでしょう

自分のことを理解してくれている(と思える)人に、好意を抱くのが人間です。だからこそ、新興宗教はたくさんあるわけです。

心理学は、良くも悪くも使える学問なので、知っているに越したことはないです。人間関係を良好にするためにも、人間関係でのトラブルを防ぐためにも有効です

 

バーナム効果がありますから、曖昧な表現を心掛ければ、だれだって占い師になることが可能です

よほど突飛なことを言わない限り、言われたほうは当たった気になるものなんです

バーナム効果を恋愛に活用するにはどうすればいいでしょうか?

簡単です。占い師のまねごとをすればいいんです

なんでもいいんですが、たとえばこんなふうに言ってみたらどうでしょうか

「あなたは(きみは)いつも元気だけど、ナイーブなところあるでしょ?」

「あなたは(きみは)ふだんおとなしいけど、実は芯が強いよね」

こんな適当であいまいな性格分析でも、言われた側は的中していると思い、(この人、自分のこと分かってくれてる!)とうれしくなります

 

ポイントは、言われた側がうれしい性格分析にしてあげることです

人には、まわりからこう思われたいという理想像があって、でも実際には、自分が望むようには見られていないという悩みを抱えがちなものです

普段強がっているけど弱みを見せたがっている人には、「ナイーブなところがあるでしょ」と言ってあげ、いじられキャラでまわりから小馬鹿にされがちな人に対しては、「芯が強い」など、弱々しさとは真逆の性格分析を言ってあげれば喜ばれます

バーナム効果を恋愛に活用すれば、あなたは、あなたの好きな人の最大の理解者になることが可能なのです。ですから、有効活用しましょう

恋愛に使える心理学【男心女心】【惚れさせる】②ハロー効果~立派な肩書があると後光が差す~

さて、前回に引き続き、恋愛に使える心理学を紹介します

今回は、ハロー効果です

「Hello(こんにちは)」ではなくて、「Halo(後光)」ですよ

仏様の絵や像では、背後に光が表現されてますね

キリスト教の聖人画でも、後光が描かれています

後光があると、格の違いを感じますよね

 

ハロー効果とは、同じ言動をしても、人によってまわりに与える印象が変わり、なにかプラスの特徴があると、それがほかの面の高評価にもつながる効果のことです

分かりやすいのは、外見の良し悪しですね

容姿は、ハロー効果を生みます

顔貌が整っていたりスタイルがよければ、それだけで人に好印象を与えますし、なにをしてもいいほうに解釈してもらえます

東大出身と聞くと、それだけでその人が賢く見えますよね

学歴は、ハロー効果を生むために手に入れる、と言っても過言じゃないと思います

面接のときに有利ですし、仕事でもハロー効果を生む強力な武器となります

商品にしてもそうですね。

長年人気のある信頼できるブランドが出す品は、どれもこれもよく見えます

肩書や経歴で、人の印象は大きく変わります

なにかを成し遂げるからこそ、その言動に重みが出るのです

成功者の名言は重宝されますよね

あれは、なにかしら成功した人が言ったからこそ価値があるのであって、これといって才能や成功がない人が言っても、耳を傾けてもらえませんし、話題に出してもらうこともないです

 

誇れる肩書や職業や経歴をつくり伝えることで、異性からの印象を格段に良くすることができます

ウソは駄目ですよ、詐欺師になってしまいますから

結婚詐欺師は、このハロー効果を悪用します

 

医者など、社会的地位が高い職に就いているとうそをつくことで、自分に後光を差させ、印象を良くします

結婚詐欺師に会ったことはないですが、パイロットだと騙る人が多いという印象があります

なんにせよ、かっこいい職業や世間的に認められている職種に就いているとうそをつくことで、結婚詐欺師は相手の信頼を得て、金銭をだまし取ります

私の読者さんにはハロー効果を悪用する人はいないと思いますが、ハロー効果を悪用してくる人には気を付けてくださいね。初対面で胡散臭い肩書をアピールしてきたら、気を付けましょう。胡散臭いという直感は、たいていの場合当たってますから

 

ハロー効果を恋愛に活かすためには、実績をつくる必要があります

仕事で頑張り結果を出すことで、異性から注目され、後光が差すようにして自分の言動を何割増しかで捉えてもらえるようになります

 

仕事でも趣味でも成功を得ることで、自分の自信につながりますからね

自信を手にすることそれ自体が、その人の魅力となります

成功することでまわりから評価され、自信を持ち、さらなる成功に向けがんばれる。好循環を生むことが大事という話ですね

というわけで、恋愛を充実させるには、恋愛以外のところで頑張って人に自慢できる肩書を得たり結果を残す必要があるという、「ハロー効果」の話でした