お口のトラブル【二次カリエスと肺炎の原因となる誤嚥】

虫歯治療をしたのに、また同じ場所が虫歯になってしまった!

そんな経験ありませんか?

 

虫歯治療しても、時間が経つとそこがまた虫歯になってしまうことを二次カリエスといいます。

 

虫歯を治療すると、詰め物やかぶせものをしますね

しばらくの間は、それらの人工物によって歯はガードされていますが、何回も噛む動作をすることによって人工物が劣化し、密着していた歯と人工物のあいだに隙間ができ、その隙間から虫歯菌が入り込んでしまい、また虫歯になってしまうのです

 

この二次カリエスによって虫歯治療を繰り返すことになり、歯が削られ過ぎてしまい、歯を失うことにつながります

また、二次カリエスによって内側で虫歯が広がると、歯が欠ける原因ともなります

通常の歯ブラシだけでなく、ワンタフトブラシなどを使って、治療した部分を重点的に磨き、プラークを徹底的に取り除く必要があります。大人の虫歯の大半は、二次カリエスによるものだからです

 

被せものや詰め物の裏側部分を、完全にきれいにすることはどう考えても不可能です

二次カリエス対策を考えるならば、根本的な対策を考える必要があります

銀歯よりも劣化しにくい素材で虫歯治療すればいいのです

 

セラミックのような劣化しにくい材質を使うことが、二次カリエス対策になります。セラミックは、歯垢がつきにくく汚れも落としやすい素材なので、銀歯やプラスチックよりもおすすめできます

 

虫歯治療したのに、時間が経ってそこがまた虫歯になるなんて絶望的ですよね

今後虫歯治療が進歩して、二次カリエスが撲滅する日が来てほしいと願うばかりです

 もう一つ。お口のトラブル

加齢によって、人は飲み込む力が弱くなります

窒息を招きやすい食物といえば、やはりお餅ですね

毎年不幸な事故が起こってる気がします

飲み込む力が弱ってる方は、お餅を食べる場合、小さく切って食べましょう

 

加齢によって飲み込む力が弱まることによって引き起こされやすいのが、誤嚥です

食道に送らなければいけないものを気道に送ってしまうことを誤嚥といいます

そして、この誤嚥によって起こる肺炎を、誤嚥性肺炎といいます

 

誤嚥によって、食道に行くべきものが気道に行き、唾液や飲食物に含まれている細菌が運ばれることによって、肺で炎症が起こります

高齢者の肺炎は、誤嚥性のものが大多数となっています

 誤嚥性肺炎は、年を取ることで、異物を吐き出す力が弱くなるので、起こるのです

健康体であれば、むせるという防御反応によって、食べ物や飲み物が気道に送り込まれることを防ぐことができますが、身体が衰えると、気道に送り込まれることに対する拒絶反応が出にくくなり、気道に飲食物が送られ、肺に細菌が入ってしまい繁殖し、炎症が起こってしまいます

 

誤嚥性肺炎の対策としては、歯磨きをちゃんとして口の中を清潔に保つことが重要です

口腔ケアをちゃんとしていれば、細菌を減らすことができ、誤嚥が起こって気道から肺へと運ばれても、肺炎が起こるリスクを減らすことができます

入れ歯を使ってる場合は、入れ歯の消毒を定期的におこなうようにしたほうがいいです

 

誤嚥性肺炎になると、元気がなくなったり、食事に時間がかかったり、食後に痰が出るようになります

そういった変化に気付いてあげられるように、身のまわりの高齢者の様子を注意深く見守ることが大事なようです