食べ物を温め直すと酸化コレステロールが増えて危険!カレーの再加熱ではウェルシュ菌に注意が必要!

ラップをかけて保存しておいた食べ物をレンジでチンして温め直すことって、普段の食事でけっこうあると思います

ですが、それは健康を考えると、あまりいい習慣とは言えません

なぜかというと、もともと食べ物に含まれているコレステロールが、酸化コレステロールに変化してしまうからです

 

食べ物に含まれているコレステロール自体は悪いものではありませんが、電子レンジで冷めた食べ物を温め直したり、揚げ物を揚げ直したりなど再加熱することによって、酸化コレステロールが増えます

コレステロールは熱を加えられることで劣化します

食べ物を温め直すと、もともと食べ物に含まれているコレステロールが酸化してしまうのです

マヨネーズやバターが空気に触れ続けると変色しますね、あの部分が酸化コレステロールです

カップラーメンや冷凍食品に使われる卵黄パウダーにも、酸化コレステロールが多く含まれています

揚げ物料理に使った油を換えないで使い続けるのも、酸化コレステロールを体内に取り入れてしまう原因となります

 

酸化コレステロールが増えた食べ物を摂取すると、肥満だけでなく、さまざまな生活習慣病になりやすくなります

それは、酸化コレステロールを摂取すると、体内で酸化ストレス(活性酸素など)が増えて、LDL(悪玉)コレステロールが酸化(劣化)しやすくなるからです

そして、動脈硬化の直接的原因である酸化LDLコレステロールが、やがて、脳梗塞心筋梗塞を招くのです

 

ある動物実験では、酸化コレステロールを食事に加えただけで動脈硬化のリスクが倍になったという結果も出ています。

動脈硬化は、ガンに次ぐ死因となっている脳と心臓の血管障害を引き起こします

酸化コレステロールの多い食品は、出来るかぎり口に入れるのを避けるべきです

電子レンジでの再加熱で酸化コレステロール増加を抑えるための対策の一つとして、小分けにして温め直すという方法があります

温める量を減らすことで、温める時間も減らすことができます

再加熱の時間が長ければ長いほど酸化コレステロールが増加しやすいので、小分けにすることで加熱時間を減らすことができ、酸化コレステロールの増加を最小限に食い止めることができます

 

油やバターや肉の加熱処理で発生する酸化コレステロールを体にとり入れることによって生じてしまう酸化LDLコレステロールは、悪玉の中の悪玉といえる存在です

酸化LDLコレステロールこそが、心筋梗塞脳梗塞といった病を引き起こす主犯です

 

小分けにして温め直す以外の対策としては、抗酸化物質を多く摂取するという方法もあります

ベータカロチンを豊富に含む緑黄色野菜、アントシアニンを含むブルーベリー、ケルセチンやルチンを含むそば、リコピンを含むトマト、ポリフェノールを含む赤ワインやリンゴ、それから大豆イソフラボンなどがおすすめです

もう一つ、食べ物の再加熱について注意することがあります

カレーは作り置きすることが多いですね

一晩寝かせたカレーは、再加熱をしっかりしても、ウェルシュ菌による食中毒に陥り腹痛と下痢に苦しむ可能性があります

ウェルシュ菌という細菌は、一度「芽胞」をつくってしまうと、100度6時間の加熱にも耐え生き残ります

 

ウェルシュ菌とは、カレーやシチューなど、肉類や魚介類を使った粘性の高い煮込み料理で繁殖しやすい細菌です

大きな鍋で大量に調理して放置しておくと、鍋の底の酸素濃度が低いところでウェルシュ菌が増殖します

ウェルシュ菌は、酸素(空気)を嫌う細菌なので、カレーやシチューを作り置きする場合は、最初の調理時に、よくかき混ぜて、鍋底にもしっかり空気を送るようにしながら加熱してください

作り置きの分は、室温で放置せずに、速やかに粗熱をとって冷蔵庫に保存しましょう

 

kaorufuki.hateblo.jp