現代人はあごが細い。だから、歯並びが悪くなってしまう【歯並びの乱れと出っ歯について。よく噛み唾液を出すことの重要性について】
現代人は、昔の人に比べ顎が細くなっていると言われていますよね
あごが細い人はモテますが、必ずしも長所とは言えません。あごが細い人よりも、あごががっしりした人のほうが、歯並びが乱れにくいからです
なぜかというと、あごが細いということは、歯が入るスペースが狭いということだからです
歯の大きさや数というのは、基本的に皆たいして変わりません。顎が細い人は、歯を狭い空間に無理やり押し込んでいる状態になるので、どうしても乱れてがちゃがちゃになってしまうのです
若い人の多くが親知らずを抜歯するのも、親知らずがきれいに生え揃うだけのスペースがないからです
歯並びが乱れると、見栄えが悪くなるだけではなく掃除しにくくもなるので、歯磨きやフロスによるデンタルケアが難しくなり、虫歯になりやすくなります
乱れれば、当然矯正する必要も出てきます
出っ歯も、コンプレックスになりやすいですね
出っ歯の人=おしゃべりというイメージがありますが、出っ歯の人について言えるのは、しゃべっていないときでも、口がぽかんと開いてる人が多いです。口呼吸しているので歯が外に出てしまうんでしょうね
出っ歯がコンプレックスな方は、鼻呼吸を意識して口を閉じたほうがいいと思います
日頃の習慣が容姿に与える影響は案外大きいものです
あごが細い人を好きになる人が多いので遺伝的に子孫はあごがどんどん細くなっていきますし、柔らかい食品が増えたので噛む回数も減ってしまっています。
あまり噛まないで早食いをしてしまっている人が多いので、噛むことの大事さを思い出してもらいたいです
「口は第一の消化器」と言われています。消化を内臓任せにしないで、噛む回数を増やして内臓を助けてあげる必要があります
食べ物をよく噛まないと、胃の負担が増えるので、胃潰瘍や胃がんなどのリスクが高まります
また、よく噛んで食べることで満腹中枢が刺激されるので、食べすぎやそれに伴う肥満を防止することができます
ほかにも、よく噛むことは虫歯予防にもなります
噛めば噛むほど唾液が分泌されるからです。唾液は、消化を助ける働きだけでなく虫歯や歯周病を予防する抗菌・自浄作用もあります
この抗菌・自浄作用は、唾液に含まれるペルオキシダーゼという酵素の働きで、このペルオキシダーゼには、食品に含まれる発がん性物質がつくり出す活性酸素を分解する働きがあるため、ガン予防にもなるのです
よく噛むことは、唾液を分泌して多くの健康効果を生むだけでなく、退化した現代人の顎のトレーニングとしても重要です
咀嚼回数を増やすほかにも、舌を動かすことでも、唾液の分泌を促すことができます