必要な睡眠時間は、人によって年齢によって変わってくる【良質な睡眠をとるために】

睡眠不足は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高めることがわかっています。睡眠は健康を考えるうえでとても大事なものです

その睡眠は、一日にどれぐらいとるのがベストなんでしょうか

八時間睡眠がいいと昔から言われてきましたよね

しかし、人間に必要な睡眠量は年齢とともに短くなり、加齢によって眠り自体も浅くなります。また、個人差もあるので、睡眠は八時間がベストという説は、まったく根拠がないと言います

平均睡眠時間は、十歳では8.71、二十歳では7.44、三十歳では6.85、四十歳では6.46、五十歳では6.34、六十歳では6.20、七十歳では5.90、八十歳では5.52と、年齢とともに短くなっていることが分かります。

 

加齢によって基礎代謝が落ちて必要エネルギー量が少なくなるので、エネルギー消費の激しかった若いころより睡眠時間が減るのはごく自然なことです

動物でも、エネルギー消費が大きいものほど長く眠ります

八時間という数字にとらわれず、自分の年齢に合った睡眠量をとることが肝心です

眠くないのに寝ようとして布団に入っても、眠ることは難しく「寝室不眠」に陥ってしまいます。寝よう寝ようと気負うと、寝室に向かったり布団に入ること自体が緊張を呼び、結果眠れなくなるのです

寝なきゃ寝なきゃと緊張する事こそが一番の不眠原因です。リラックスさえしていれば、明かりがついていたって眠りに落ちれます

年を取ると早寝早起きになると言われますが、これには男女差があって、女性よりも男性のほうが、年を取ったときに早寝早起きになりやすいそうです

食事をとると睡魔に襲われやすくなりますが、食べてすぐ寝ると、胃に多大な負担がかかってしまいますので、この点も注意が必要です

 

「寝返り」は、睡眠の質を良くするための重要な要素です

寝返りは、血液やリンパ液などの体液を循環させたり、身体にたまった熱を放散させたりするなどの、重要な役割を果たしているからです

十分な寝返りをうつためには、枕を見直すことが大事です。自分に合わない枕を使っていると、寝返りがうちづらいです

枕は、首に負担がかからず、左右に軽く寝返りをうてる物が理想的です

枕が合わないと、体と頭がいっしょに寝返りをうてずに、首や肩がねじれてしまうのでそこに負担がかかって疲れが取れません

 

枕は、硬いほうがよく、すっぽりと頭が沈んでしまうほど柔らかいものはよくありません

顔を横に向けて寝たときに、額、鼻、あご、胸の中心線が、布団の面と平行になるぐらいの、高さがある枕がいいです

枕は、実際に確かめてから購入したほうが、自分に合った枕を見つけやすいです

仰向けに寝て、呼吸がしやすく、首や肩がリラックスできるものを選びましょう